第1回
岡歩美さん(元SEALDsTOKAIメンバー)
 前回の参議院選挙では、市民連合みえとして三重県選挙区の野党共闘に尽力し、野党統一候補を当選に導いた。現在、「沖縄・北部訓練場ヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」を立ち上げ、現地での反対運動に参加。

「SEALDsの活動を通して自分の気持ちを訴える方法が分かった」

 元々、私は、沖縄の綺麗な海や景色がとても大好きで、今までに何度も旅行で訪れていました。しかし、その頃の私は、政治に関心がなく、沖縄の基地問題は「私には関係がない」と思っていました。
 しかし、ある日、何気なく目にしたニュース番組で、沖縄の基地問題の大きさに気づきました。
「私の大好きな沖縄の綺麗な海や景色が奪われていく…」
 これまで何も知らずに沖縄に負担を押し付けてきた自分が恥ずかしくなりました。しかし、当時は何をしたら良いのか全く分からず、私なんかが偉そうに主張して良いのかと思い、ただ時間だけが過ぎていきました。
 そんな中、安倍政権によって、安保法の成立がどんどんと進められ、東京でSEALDs、そして、東海地方でSEALDsTOKAIが結成されました。
 私は、全国の多くの若者とともにデモ、集会、街宣などで、とにかく自分自身の「声」を上げ続けました。政治に対して自分の気持ちを訴える方法が分かったのはその時です。
 当時SEALDsでは、安保法反対とともに関連した沖縄の基地問題についても反対の声を上げていました。
私は「現場に行って、自分の目で見たい」と思い、昨年の11月に初めて、辺野古・高江の反対運動に参加しました。

「沖縄が抱える問題は、本土の人間が目を背けてきた結果。その流れを変えたい」

 高江現地では、毎週水曜日と土曜日に本土からの人も含めて、約200~300人が集まり、「大行動」と呼ばれる反対運動が行われます。この「大行動」の日は、多くの人が集まるため、トラックによる資材の運搬はあまり行われません。「大行動」以外の日は、約20~40人が座り込みによる反対運動を行っています。
 反対運動と一言で言っても、座り込みをする人、テントの守り番をする人、動画を撮影する人など、参加の仕方は様々あり、各々のできる範囲で取組んでいます

 既にニュースやインターネットで見たことがあると思いますが、座り込みによる反対運動を行っていると、
機動隊の人に1人ずつ力尽くで運び出され、その横をトラックが通過していきます。つらいことですが、資材の運搬を遅らせるのが精いっぱいなのが現状です。

 安倍政権は工事を強行し、年内にも終わらせる予定なので、より多くの人に、高江に足を運んでもらい現地の様子、現状を見てほしいと思います。

 大変ありがたいことに、先日結成した「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」に集ったカンパによって、私たちは現地に飛び、声を上げ続けることができています。しかし、自分たちで工面することは多く、宿代を節約するために、車中泊で過ごすことも少なくありません。また、機動隊から心無い言葉をかけられ、逃げ出したくなることもあります。
 
 しかし、沖縄の問題を、沖縄だけの問題にしてはいけない。今、沖縄が抱えている様々な問題は、今まで本土の人間が目を背けてきた結果です。今、その流れを変えなければいけない。

「自分のできる範囲で、今後も沖縄の問題に関わり続けていく」

 政府は、12月中に高江の工事を終わらせようとしており、日に日に抗議をする市民への弾圧も強まってきています。しかし、権力に屈することなく、私は最後まで諦めずに沖縄の問題に対し、声を上げ続けます。
 高江の問題は多くのメディアに取り上げられ、多くの人が知ったと思います。これをきっかけとして、本土の人に、沖縄の問題に目を向けてほしいです。

岡歩美さん「沖縄・北部訓練場ヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」

フェイスブック:ヘリパッド建設に反対する緊急行動

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